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● 東南アジア6ケ国のインターネット普及率
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サーチナニュース 2011/11/24(木) 07:32
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1124&f=column_1124_001.shtml
テレビ以上にネットをチェック…
東南アジア諸国のメディア視聴時間をグラフ化してみる
米調査機関のNielsenは2011年11月10日、東南アジア諸国のインターネットやモバイル端末の利用状況、それらを合わせたデジタル機器の利用時の関連性などを調査した「SoutheastAsianDigitalConsumerHabitsandTrends」の概要レポート「SurgingInternetUsageinSoutheastAsiaReshapingtheMediaLandscape」を発表した。
そこで先の記事
【アジア諸国のネット利用率をグラフ化してみる:http://www.garbagenews.net/archives/1858093.html】
と同じように、「SoutheastAsianDigital~」などを元に東南アジア諸国のデジタル事情をかいま見て行くことにする。
今回は「テレビやインターネットなど、メディアに費やす時間」にスポットライトをあてることにしよう。
今調査の調査対象はインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの6か国。
調査対象総数は8000人以上で15歳以上の男女を対象としている。
なおデジタルコンシューマとは、デジタル機器の利用者層を意味する。
先に
【東南アジア諸国におけるパソコンやタブレットPCなどの世帯保有率をグラフ化してみる:http://www.garbagenews.net/archives/1858713.html】
でも触れたが、
パソコン・携帯電話の別を問わなければ、今回取り上げる東南アジア諸国のインターネット普及率は次の通り。
そして何らかのデジタル機器を持つ層(デジタルコンシューマ)に限れば、インターネットへの窓口を持つ人はかなりの割合に達する。
それではこのデジタルコンシューマ層によるメディアの利用性向は、どのようなスタイルを見せているのだろうか。
「インターネット」以外に「テレビ」「ラジオ」「新聞(紙媒体)」の項目を用意し、1週間単位の消費時間を答えてもらった結果が次のグラフ。
デジタル機器と何らかの形で接触している人達を調査母体にしていることもあるが、インドネシアとベトナム以外の4か国で
「テレビ視聴以上の時間をインターネットに費やしている」
という結果が出ている。
大体1.5倍~2倍の差異で、シンガポールの場合は2倍以上となっている。
他方ベトナムはインターネットとテレビ視聴がほぼ同時間、インドネシアに至ってはテレビ視聴の方が長い。
ラジオや新聞購読の時間は、国別の差異はあまり見られない。
ややシンガポールが長いかな、という程度。
日本の事例
【減る「テレビ」「新聞」、増える「ネット」……メディアへの接触時間推移をグラフ化してみる(2011年発表版):http://www.garbagenews.net/archives/1779231.html】や
【テレビの視聴時間、若年層で減少中、でもその分高齢者が増えて…:http://www.garbagenews.net/archives/1752583.html】、
アメリカの事例
【アメリカ人がいつテレビを見ているのかがひとめで分かる図:http://www.garbagenews.net/archives/1080110.html】
と比較するのも一興だろう。
ただしこれらの時間のうち、インターネットとテレビの視聴時間については少々留意しておくべきことがある。
【「テレビ観ながら」タブレット機やスマートフォン7割、でも電子書籍リーダーは?:http://www.garbagenews.net/archives/1778812.html】
などでも指摘しているように、メディアアクセスのハードルが下がるにつれて、「ながら視聴」をする人は増加傾向にある。
今調査母体でもベトナムで34%、シンガポールやマレーシア、タイでは7割台の人が「テレビを観ながらインターネットを使う」と答えており、時間の長さがそのまま各媒体の利用の「質」を意味しないことが分かる。
逆に「テレビ視聴」の窓口も多様化している。
単にテレビ放送の受信機を使い生放送を観るだけでなく、インターネット経由(公式サイト、YouTubeなどの共有サイト)で視聴したり、録画視聴をするスタイルが増えている。
比較的「生放送をじっくり観る」スタイルが多いのはインドネシアとベトナムで、テレビ視聴時間の長さとそのまま連動している感はある。
テレビが娯楽の主軸にあることには違いないが、消費時間の動向や視聴スタイルを見る限り、すでに唯一無比な存在では無いのも間違いない。
今後は多彩な切り口での、「ながら」視聴が多分に行われていることを前提とした、サービスの提供や演出も考慮しなければならないだろう。
(情報提供:Garbagenews.com)
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