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朝鮮日報 記事入力 : 2012/01/08 10:32
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/01/08/2012010800241.html
危機に強い韓国経済の光
「光は暗闇から現れる」(周易)
「闇は光を消すことはなかった」(聖書)
東西の哲学、宗教を代表する古典は、光と闇を共存する存在ととらえています。
経済専門家は、今年の世界経済が暗闇の中をさまようことになると予想するが、だからといって、手をこまぬいているわけにはいきません。
暗闇に打ち勝つ光を探さなければならないのです。
本紙の経済部と産業部は今年の国内外の経済を表現する四字熟語として、
「暗中有光(暗闇の中に光が見える)」
を選びました。
危機をチャンスととらえる知恵をそこから得たいものです。
■不確実性を高める悪材料
世界経済の暗闇が深まるという声が西側から聞こえてきます。
さまざまな悪材料が不確実性を高めているからです。
家庭、企業、政府という全ての経済主体は不確実性を好みません。
景気がどうなるか分からない状況では、各経済主体は保守的に対処するしかありません。
家庭は消費を抑え、企業は投資と雇用を減らします。
政府は景気低迷を防ぐために財政支出を増やしますが、財政赤字が膨らむだけで、景気刺激効果は大きくありません。
景気が悪循環に陥る可能性が高まるわけです。
専門家は今年の国内外経済の不確実性を高める要因として、
▲欧州財政危機の広がり
▲中国経済がハードランディングする可能性
▲家計債務問題の悪化
―などを挙げています。
延世大の成太胤(ソン・テユン)教授は
「欧州の財政危機は、その特性上、解決が困難な問題だ。
ユーロ圏の国家が実際に債務不履行に陥る可能性は低いというが、財政危機が長期間にわたり世界の重荷になる可能性はかなり高い」
と話しています。
漢陽大のハ・ジュンギョン教授は
「中国の成長率が7%にとどまれば、中国への依存度が高い韓国の成長率は大きく鈍化せざるを得ない」
と懸念しています。
高麗大のチョ・ミョンヒョン教授は
「不動産市場が凍りついている状況で、家計の負債問題が表面化すれば、大きな負担になるため、どんな手を使ってもそれを防がなければならない」
と警告します。
■危機をチャンスに
国内、国外を問わず、経済に対する暗い見方ばかりだが、だからと言って、光が全く見えないわけではありません。
まず、2008年の世界的な金融危機の震源地となった米国で景気が最悪の状態から脱する兆しが見られることです。
経済成長率は堅調な伸びを示しており、住宅市場も底から脱却しようとしています。
失業率は小幅ながら低下し、消費心理も回復しつつあります。
ハ・ジュンギョン教授は「米国が完全な回復基調に乗ったということはできないが、大恐慌には至らない可能性が高い」と述べ、ソン・テユン教授は
「米国の景気回復が世界的な景気刺激効果を発揮する可能性がある」
と予測しました。
特に韓国経済については、世界的な危機の渦中で新たなチャンスをつかめると指摘する専門家が意外にも多くいます。
チョ・ミョンヒョン教授は
「08年の世界的な金融危機以降、諸外国の企業が身をすくめる中、韓国企業は思い切って打って出てチャンスをつかんだ。
世界経済の秩序が安定していれば、韓国のような後発ランナーははい上がることが難しい。
乱れた環境で強いのが韓国企業だ」
と指摘し、韓国企業の危機克服DNAに信頼を寄せました。
デロイト・コンサルティングのキム・ギョンジュン代表は
「韓国経済に悲観的な見通しが示されなかったことはない。
韓国企業はスマートと融合という新たなトレンドをつかみ、比較的善戦している」と指摘。
その上で、「(鉄鋼大手の)ポスコの株価が大幅に下落したというが、ポスコの時価総額は世界の鉄鋼企業で1位だ。
韓国企業の基礎体力が高まったのは厳然とした事実だ」
と強調しました。
ソウル大のパク・ナムギュ教授は
「現在の危機は、登山隊の一行がクマに遭遇した状態にたとえられる。
逃げ遅れなければ命は助かる。
ライバルに打ち勝つことが最も重要だ。
競争に勝つ最も簡単な方法は、生産性を高め、低コスト構造を備えることだ」
とアドバイスしました。
現代経済研究院のイム・ヒジョン経済動向室長は
「半導体、自動車など韓国製品のうち、世界首位になるか、首位に近付く製品が増えているが、危機の局面では1-2位と4-5位では厳然した違いが出て、結局格差の拡大につながる」
と指摘しました。
サムスン電子は今年、携帯電話端末の販売台数でノキアを抜き、世界首位に立つという目標を立てています。
サムスン電子の申宗均(シン・ジョンギュン)社長は
「市況が良くない時には、むしろライバル企業との技術格差を広げるのに都合が良い。
市況が改善した際、ライバルよりも多くの果実を得るため、長期的な観点から積極的な投資を行いたい」
と話しています。
韓国の輸出の主力であるIT分野で値下げ圧力が弱まっていることも、チャンス要因として挙げられています。
LG経済研究院のシン・ミンヨン経済研究室長は
「これまで問題だったIT製品の供給過剰が部分的に緩和され、韓国の景気が回復する可能性がある」
と予測しました。
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韓国経済はピークを過ぎている。
今は徐々に下降線を降り始めているところだ。
しかし、人心としてはそれを認めたくない。
なんとか明るい話題を振りまきたい。
針のものを棒のように表現することで、心をおちつかせようと思っている。
記者の心根はわかるが、現実は相当に暗い。
「盛者必衰」ではないが、ピークがきたら下がる。
ボトムが来たら上がる。
経済とてこの繰り返しにすぎない。
永久に上がりっぱなしということはない。
「経済とは、下り坂に入ったときどう凌ぐかだ」
なるべく、危険が少ない形で次の波を待つ。
その波が来たときにすぐに乗れるようにしておく。
それが、ウエーブが下降しているときの心構えだ。
この気持を持つことができるか、民族の心が試される。
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レコードチャイナ 配信日時:2012年3月17日 16時14分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=59643&type=0
中国企業が韓国に代わって急伸、次は世界市場が目標―韓国メディア
2012年3月12日、韓国のニュースサイトedailyは、中国でこれまで大きな勢力を保ってきた韓国企業の業績が失速気味になり、代わって中国企業の業績が急激に伸び、グローバル市場でも韓国企業を脅かす存在になりつつあると報じた。
15日付で環球時報が伝えた。
中国のテレビ市場における11年の韓国企業のシェアは、サムスンが7%で8位、LGエレクトロニクスが4%で10位だった。
韓国企業に代わって勢力を伸ばしているのが、海信(ハイセンス)、創維(スカイワース)、長虹(CHANGHONG)などの中国企業で、中国国内テレビ市場のトップ5を占めている。
エアコンや携帯電話に関しても中国企業の躍進が目立つ。
かつては中国のエアコン市場でトップを占めたことのあるLGエレクトロニクスも、今は中国企業に大きく後れを取っている。
携帯電話については、中国企業が売上高上位10社のうち6社を占め、市場占有率は37.5%に達しており、今年末にはこの割合が50%を超えるとの予想さえある。
また、中国の自動車市場で大きなシェアを占めてきた現代自動車の業績にも陰りが見え始め、今年の販売台数は前年同期比1.6%減となっている。
中国企業躍進の背景には、農村部での家電普及政策「家電下郷」や内需市場での成功で勢力範囲を拡大していることなどがある。
価格競争力だけでなく、技術力も備え始め、世界市場で韓国企業とシェアを争う有力なライバルになり始めている。
サムスン経済研究所の研究員は
「中国ブランドは中国国内の激烈な競争を勝ち抜いてきた精鋭ばかり。
彼らの次の目標は当然グローバル市場になる」
と指摘している。
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