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● 日米自動車メーカーの中小型乗用車の歴史。左からフォードのフュージョン、ホンダのアコード、GMのシボレー・クルーズ、トヨタのカローラ、フォードのフィエスタ、ホンダのフィット、GMのダッジ・ダート
東京モーターショーに出展できなかった2つの車。
アメ車と韓国車。
このショーのテーマが近未来型。
技術で遅れているこの2つの車は、これに対応出来るものを持たなかった。
でも営業的には東日本大津波やバンコク大洪水という自然災害で救われた。
この間にシェアを伸ばして、売上を急増させウハウハしている。
浮かれていても明日はやってくる。
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ウオールストリートジャーナル 2012年 1月 10日 12:42 JST
http://jp.wsj.com/Business-Companies/Autos/node_372519
米ビッグ3の復活は本物か-新型車投入で大胆な賭けに
【オーバーンヒルズ(米ミシガン州)】
米自動車大手クライスラー・グループのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は先月、同社のデザインセ ンターで、近く発売予定の新小型車「ダッジ・ダート」を視察し、大胆な考えを示した。
マールボロをふかしながら、小型車市場で「ある程度の シェアを獲得しようと思う」と述べたのだ。
ちょっと前だったら、クライスラーのトップがそのようなことを言ったら、部屋を出たとたんに大笑いされていたかもしれない。
長いこと、同社とデトロイトのライバル2社、つまりフォード・モーターとゼネラル・モーターズ(GM)は乗用車市場で日本のメーカーに負けを認めていたのも同然だった。
ビッグ3はピックアップトラックやスポーツ用多目的車(SUV)では米国人の評価を得られたが、乗用車はあまりパッとせず、技術や品質の面で後れを取っていることも多かった。
一方のトヨタやホンダは、ファミリーカーや小型車を多く世に送り出した。
トヨタのカムリやカローラ、ホンダのアコードやシビックといったモデルだ。
両社はこれらのモデルを基盤に30年にわたって市場シェアを拡大し、ビッグ3を崩壊寸前にまで追い込んだ。
しかし今、デトロイトのビッグ3に復活の兆しがみられる。
その証拠は今週始まった北米国際自動車ショーでも見受けられるだろう。
大きな苦痛を伴ったリストラを経て、デトロイトは利益を出せるようになった。
GMとクライスラーは政府から支援を受けて破産処理を行い、フォードは自力で復活した。
かつては労働コストと退職者の年金に多くを費やさなければならなかったが、現在は業界トップと肩を並べられるような車の開発に資金を投じられるようになった。
見た目と燃費が良く、新技術の詰まった車を武器に、復活したビッグ3は日本のライバルからシェアを奪還し、北米自動車業界で上位に立つことができるまたとない歴史的な機会を手に入れたと主張している。
しかし、投資家たちは「今回は違う」と完全には信じ切れていない。
6日のフォード株終値は11.71ドルで、1年前の水準18.50ドルを下回っている。
同社株は2009年の最悪時には2ドル未満にまで落ち込んだ。
GM株は現在22.92ドル前後で取引されているが、10年11月の再上場時の価格33ドルを下回ったままだ。
新たな景気減速により世界全体の販売が打撃を受ける恐れがあるとの懸念や、昨年の利益の大部分はSUVやピックアップトラックの売り上げによるものだという点が今も投資家を不安にさせている。
SUVとピックアップは収益性が高いが、燃料費の高騰のため、そうした車種に依存しすぎたことが4年前の業績低迷につながった。
しかし、米自動車業界内部には改めて楽観的な見方が台頭している。
ビッグ3と海外メーカーの両方と緊密に連携している大手自動車ディーラー、オートネーションのマイク・ジャクソンCEOは「デトロイトの復活は本物だ」と語る。
同CEOは
「エキサイティングな新型の投入や、ビッグ3が導入した成長を実現し持続できるビジネスモデルがその基盤になっている。
デトロイトにとって実に画期的なことだ」
と指摘した。
今週始まった北米国際自動車ショーでは、クライスラーが前述のダッジ・ダート、フォードが注目の「フュージョン・セダン」の新型をお披露目した。
GMはBMWの3シリーズとの対決を念頭に置いて開発した小型スポーティーセダン、「キャデラックATS」で応戦する。
調査会社オートデータによると、昨年のデトロイトの新車販売台数は前年比13%増の200万台強となった。
一方、トヨタ、ホンダ、日産自動車3社の新車販売台数は3%減の218万台となった。
東日本大震災によって発生した生産の問題で苦しんだ結果だ。
デトロイトは勢いに乗っている。
新型車が機能などの面でトヨタやホンダのライバル車に追いついた、ないし上回っているためだ。
フォードのサブコンパクトカー「フィエスタ」などにはシンクという音声で操作できる娯楽システムが搭載されており、20代の若者に受けている。
2010年に発売されたGMのシボレー・クルーズには10個のエアバッグが搭載されており、トヨタ・カローラの6個よりも多い。
LMCオートモーティブの業界予測担当、ジェフ・シュースター氏は、
「米国メーカーが新しいデザインや機能で復活し、自由な競争が展開されることを期待している」
と述べた上で、
「トヨタとホンダが景気後退前の勢いを取り戻すのは難しくなろう」
との見方を示した。
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これいかように読んでも、どこにもアメ車復活の納得いく理由が記されていない。
ただ、「米ビッグ3の復活は本物か」だけで、理由が「新型車投入で大胆な賭けに」だけでは説得力がない。
機能の面で追いついて、それがエアバッグの数だけではなんともお粗末であろう。
それを言うなら、逆に「エアバック、ゼロ」のほうがインパクトがあろう。
「最新のビッグスリーは車からエアバッグを追放しました」
といったようなことになれば復活が本物となるのだが。
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CNNニュース 2012.01.10 Tue posted at: 12:15 JST
http://www.cnn.co.jp/business/30005214.html
カー・オブ・ザ・イヤーに現代自「エラントラ」、北米で存在感
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● カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた「エラントラ」(提供:現代・起亜自動車グループ)
デトロイト(CNNMoney) 米デトロイトで開幕した北米国際自動車ショーで9日、韓国・現代自動車の乗用車「エラントラ」が今年の北米カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。
トラック部門ではインド・タタ・モーターズ傘下のジャガー・ランドローバーのSUV(スポーツ用多目的車)「レンジローバー・イヴォーク」が選ばれ、北米のメーカーはいずれも受賞を逃した。
エラントラは
「スポーツ性と実用性、ぜいたく感と値ごろ感、機動性と安全性を兼ね備えた」(USAトゥデー紙の審査員ジェイン・オドネル氏)
性能が評価された。
現代の受賞は2009年の高級車「ジェネシス」に次いで2度目。
同社が米国のメーカーを脅かす存在になりつつある傾向を浮き彫りにした。
同社のブランド「ヒュンダイ」および「キア」が2011年の米国市場に占めるシェアは9%と、5年前に比べてほぼ倍増した。
レンジローバー・イヴォークは性能と燃費の良さが評価され、ホンダの「CR-V」やBMWの「X3」を抑えての受賞となった。
同社はモータートレンド誌が選ぶ11年の「SUV・オブ・ザ・イヤー」賞も受賞している。
英国の高級車だったレンジローバーは、米フォード・モーターがインドのタタに売却したブランド。
もとはオフロード用の大型SUVだったが、イヴォークでは道路走行性能と燃費に重点が置かれた。
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