2011年12月6日火曜日

「ケプラー22b」と観測史上最大のブラックホール

_



● 米航空宇宙局(NASA)が発見した「ケプラー22b」の想像図(NASA提供)



CNN News 2011.12.06 Tue posted at: 11:27 JST
http://www.cnn.co.jp/fringe/30004824.html

NASA探査機、生命誕生の可能性ある圏内に惑星を確認

 太陽系外にある地球型惑星を探すため、米航空宇宙局(NASA)が2009年に打ち上げた探査機「ケプラー」が、生命誕生の可能性がある圏内に位置する惑星を初めて確認した。

 「ケプラー22b」と名付けられたこの星は半径が地球の約2.4倍で、地球からの距離は約600光年。
 恒星の回りを290日の周期で公転している。

 NASAの観測チームによると、恒星との距離は地球から太陽までの距離に比べ約15%近い。
 一方でこの恒星は太陽より暗くて小さく、温度が低い。
 結果的に、ケプラー22bの表面は地球上と似たような温度だと推定される。
 ケプラー22bに地表があり、温室効果が同程度だとして試算すると、22℃前後と「非常に快適」な温度になるという。

 ケプラーは、惑星が公転する恒星を横切る際、恒星が暗く見える現象を検出することにより、地球に似た惑星を探してきた。
 恒星との距離が近すぎると温度が高くなり、水が蒸発してしまうため、生命の存在は期待できないとされる。
 恒星から近すぎず遠すぎず、水と生命が存在できる範囲を「ハビタブルゾーン」と呼び、惑星がこの圏内に位置するかどうかを基準に観測を進めている。
 これまでに観測された惑星の候補は計2326個に上る。

 観測チームは今年2月、ハビタブルゾーンにあるとみられる惑星の候補が54個見つかったと発表していた。
 このうち初めて確認されたのがケプラー22b。
 結果の詳細は天体物理学の専門誌アストロフィジカル・ジャーナルで発表される。
 候補のうち48個については、今後確認作業を行う予定だという。

 また、ケプラー22bの組成を調べるため、地上から観測しやすい位置に来る来年の夏には、天体望遠鏡を使って質量の計測を試みることになっている。




CNET Japn 2011/12/06 12:42
http://japan.cnet.com/news/society/35011456/

NASA、地球に似た惑星を確認--「ハビタブルゾーン」を周回

 米航空宇宙局(NASA)は米国時間12月5日、宇宙望遠鏡「Kepler」を使った調査により、地球と同程度の大きさの惑星が太陽に似た星のいわゆる「ハビタブルゾーン」を周回していることを初めて確認したと発表した。
 ハビタブルゾーンは生命居住可能領域とも呼ばれ、水が液体として地表に存在可能で、地球と同様に生命にとって好ましい環境である可能性がある。

 この惑星は、地球から600光年近く離れた星を周回し、「ケプラー22b」と呼ばれている。
 同惑星における生命存在の可能性が本当にあるかについては、さらなる調査が必要である。

 また、NASAは、太陽系外惑星の候補1094個が新たに発見され、Keplerを使った発見数は2326個に達したことを発表した。




NHK News 2011年12月6日 11時38分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111206/t10014435401000.html

NASA 地球に似た惑星発見

 NASA=アメリカ航空宇宙局は5日、水が液体で存在している可能性がある地球によく似た惑星を発見したと発表し、太陽系以外での生命の探査につながるものとして注目されています。

 これは、NASAが太陽系以外で地球に似た惑星を探すために、おととし打ち上げたケプラー宇宙望遠鏡を使って、はくちょう座と、こと座の方角にある15万余りの星を観測してその中から見つけたものです。
 この惑星は、地球から600光年離れた場所にある「ケプラー22b」と呼ばれ、半径は地球の2.4倍、太陽のように熱と光を発する恒星の周りを290日かけて公転しています。
 さらに、この惑星は恒星から適度に離れており、表面の温度は20度ほどとみられ、水が液体で存在している可能性もあるということです。
 地球に似た惑星は、これまでもヨーロッパの研究チームによって2つ発見されていますが、NASAは、今回見つけた惑星の環境が最も地球に似ていると考えていて、太陽系以外での生命の探査につながるものとして、さらに詳しい観測を続けることにしています。





AFP BBnews 2011年12月06日 13:09 発信地:米国
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2844238/8168382

観測史上最大のブラックホール2個発見、米チーム



【12月6日 AFP】米カリフォルニア大(University of California)などのチームは5日、
 太陽の約100億倍の質量がある観測史上最大のブラックホールを2個、発見したと発表した。

 これまで発見されているブラックホールで最大のものは質量が太陽の63億倍で、観測史上最大のブラックホールが2個見つかったことになる。

 英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された報告によると、2個のブラックホールはどちらも地球から3億光年以上離れたふたつの銀河の中心部にあった。

 カリフォルニア大バークレー校の研究チームによると、1番目のブラックホールが見つかったのは、地球から約3億2000万光年にある銀河団の中で最も明るい銀河「NGC 3842」。
 2番目のブラックホールは、地球から約3億3500万光年離れた「かみのけ座銀河団」の中にある銀河「NGC 4889」にあり、質量は1番目のブラックホールと同等か大きいという。どちらも予想されていたよりも大きかった。(c)AFP




AFP BBニュース 2011年12月22日 07:22 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2846805/8222118

地球サイズでは初、系外惑星を2個発見

【12月21日 AFP】(写真追加)米ハーバード・スミソニアン天体物理学センター(Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics)の研究チームは20日、地球サイズの太陽系外惑星を発見したと英科学誌ネイチャー(Nature)電子版で発表した。
 地球サイズの系外惑星発見は初めてで、しかも2個発見したという。

 米航空宇宙局(NASA)の宇宙望遠鏡ケプラー(Kepler)を使って発見された2個は、太陽に似た主星「ケプラー20(Kepler-20)」を公転している。
 地球よりわずかに3%大きい惑星が「ケプラー20f(Kepler-20f)」、地球より13%小型で金星よりやや小さい惑星が「ケプラー20e(Kepler-20e)」と名付けられた。

 2つとも地球のような岩石質と推測されるが、主星に近すぎるため、生命を育むには温度が高すぎると見られる。
 公転周期は20fが19.5日、20eが6.1日だ。

■系外惑星の候補は2326個

 系外惑星は、1995年に初めて公式に確認されて以来、534の星系に709個が発見されている。
 今回の発見は技術力の勝利とも言える。
 2個はこの中で最も小さい上に非常に遠い場所にある。
 主星であるケプラー20の地球からの距離は約1000光年だ。

 これらの系外惑星の大半は巨大ガス惑星か、主星との距離が近すぎたり遠すぎたりするため、生命の構成要素である水が液体として存在することは不可能だ。

 これまでに、岩石質かつハビタブル・ゾーン(生命生存可能領域)にあることが確認された惑星はわずかに3つ。
 「グリーゼ581d(Gliese 581d)」と「HD 85512 b」はそれぞれ太陽よりも小型で温度が低い主星を周っている。
 3つ目の「ケプラー22b(Kepler-22b)」は今月5日に発表されたばかりのもので、大きさは地球の2.4倍。
 太陽に似た主星を290日間で公転している。

 ケプラー望遠鏡が発見し、系外惑星であることがまだ確認されていない「惑星候補」は2326個にのぼっている。(c)AFP









_