2012年1月19日木曜日

インターネットの未来を脅かす、Wikipedia英語版、24時間停止

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● AFPB BBnews



AFP-BBnews 2012年01月19日 07:06 発信地:ワシントンD.C./米国
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2851630/8324848?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

ウィキペディア英語版、24時間停止 著作権侵害防止法案に抗議

【1月19日 AFP】オンライン百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」は18日、米議会が審議している、オンライン上の著作権侵害行為を防止する法案への抗議を表明するため、英語版サイトの24時間閉鎖を開始した。同様の目的で、インターネット大手グーグル(Google)もホームページ上に編集を加えたほか、他のサイトも抗議を予定している。

 米議会下院では、オンライン著作権侵害行為防止法案「Stop Online Piracy Act、SOPA」を、上院では「Protect Intellectual Property Act(PIPA)」を、それぞれ審議中だ。

 グーグルは両法案へのユーザーの関心を高めるため、利用者が多い米国版ホームページのトップページに編集を加えた。
 ソーシャルニュースサイトredditなども、18日中にサービスを停止する予定だ。(c)AFP/Chris Lefkow


 Wikipediaはよく利用するので寄付に応募しようとしたが、日本の口座がない。
 アメリカとヨーロッパのみ。
 やめてしまった。
 募金のメッセージを出してはいるが、さほどに困っているわけでもないようだ。
 日本のことなど歯牙にもかけていないようだ。




TBS ニュース






ギズモード 2012.01.18 16:30  
http://www.gizmodo.jp/2012/01/wtf_is_this_sopa_thing.html

最近話題のSOPAって何なの?

 ちょっと前まで聞いたこともなかった単語。
 SOPA。
 最近この単語をよく耳にするようになりましたよね。
 WikipediaとかRedditをはじめとする様々なウェブページがこれに抵抗する為にサービスの停止や、トップページで抗議することを表明しています。
 ただ、そもそもSOPAって何なんでしょう?

 SOPA(Stop Online Piracy Act)というのは、テキサスの共和党員で下院法務委員会議長でもあるラマー・スミス(Lamar Smith)議員が去年の10月26日に提案した
 「オンライン海賊行為防止法法案
のことです。
 そこから下院両党の賛成票を集め法案を可決するために11月16日の聴聞会と12月15日のマークアップ(法案の最終詰め段階)を行ってきました。
 現在議論は保留中となっているみたいですが来月よりまた再開される見通しだそうです。
 また上院で審議されている同様の法案で「PIPA(Protest IP Act):IP保護法」というのもあって、こちらは来週の水曜日に投票が行われるそうです。

■実際にどうなるの?

 SOPAはウェブ上でコンテンツ(書物、映画、スタジオ、音楽レーベル)の著作権を持つ業者に異常な程の力を与えかねないと言われています。
 例えば、ワーナーブラザーズが
 「イタリアのウェブサイトでダーク・ナイトのトレントファイルがダウンロードされている」
と言えば、Googleにはそのウェブページが検索にかからないよう、またPayPalにはそのページの決済を取りやめるよう、広告サービスを行ってる業者にはそのページの広告を取り下げるよう、要求することができるようになるのです。
 もちろんそのページをブロックしてアクセス不可にすることだってできるのです。

■SOPAのここがおかしい

 IPオーナーが前述したような要求を司法の判断を待つことなく、また出廷することなく出せるというところには疑問を感じます。
 つまり、要求が自動的に認められる
ということですからね。
 そもそもSOPAはオンライン上の個人情報を排除するために生まれたものなのに、手順がそんなにシンプルなのっておかしいですよね。

 またGoogleやPayPalなどがそういった要求を受けた際、要求を飲むか、法廷で意義を唱えるかを決断するのに5日しか猶予を与えられないそうです。
 (ただその点においては一番新しい改訂版の法案では、5日という期間が延長され、また前述の要求を出す際に法廷の許可が必要になったそうです。)

■自分たちの生活に及ぼす影響は?

皆さんが普段活用しているツールにも当然支障をきたします。

 例えばFacebookのステータスをThe Pirates Bay(トレントサイト)へのリンク付きでアップデートした場合、Facebookはそのポストの削除を義務づけられるんです。
 ということはTwitter、YouTube、Tumblr、WordPressなども同じですよね。
 そこで反抗しようものなら、政府の「差し止め」に遭い、シャットダウンされる可能性もあります。

 そんなことになってしまっては「デジタルライフ」なんてあったもんじゃないですよ。

 アメリカ国内ではMPAA(Motion Picture Association of America:米国映画協会)やRIAA(Recording Industry Association of America:米国レコード工業会)がすでにDMCA(Digital Millennium Copyright Act:デジタルミレニアム著作権法)に基づいて、著作権を侵害しているものがあった際に取り下げるよう、日々積極的に要求を出しています。
 YouTubeで出てくる「video removed(このビデオは削除されてます)」のメッセージなんかは誰もが見たことがあるのではないでしょうか。

■それでちゃんとうまくいってるんじゃないんですか?

 SOPAは誰が見ても実現すべきではない法案だということは分かっています。
 言わば緊急事態です。
 経済的・文化的に大きな損失を生むと言っても過言ではないですよ。
 ホワイトハウスもこのSOPA法案(PIPA含め)への反対の意向を正式に示しました。

オバマ大統領も自身のブログで

表現の自由を抑制し、サイバー・セキュリティ・リスクを高め、ダイナミックで革新的なグローバルなインターネットの基盤を損なう
としています。
 ただ拒否権を行使する予定はなく、改訂された法案を支持する可能性もあるそうですが。


 ここ数日で反SOPA運動に関するニュースも増えてきましたね。
 ここまでになるのにだいぶ時間はかかったものの、世間の認知度も上がり、今大きな局面を迎えています。
 Wikipediaはすでに一時的なサービスの停止を開始しましたね。

 米ギズのブライアンは、
 「インターネットは国家と同じように自由を原則に築かれる必要があるのではないか。」
と述べています。
 ある程度のルールと自由のどちらが欠けても快適な環境にはならないんでしょうね。
 我こそはと思われた方、抗議の電話やメールをしようじゃありませんか。

[ SOPA Strike ]

河原田長臣(BRIAN BARRETT/米版)






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