2012年1月15日日曜日

タイタニックの再現

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● 写真は座礁、転覆した「コスタ・コンコルディア」(2012年01月14日) 【AFP=時事】



AFP=時事 2012年01月14日
http://www.jiji.com/jc/d4?d=d4_int&p=isa114-jlp11968688

イタリア豪華客船転覆事故 写真特集

 イタリアからの報道によると、同国中部の地中海に浮かぶジリオ島沖で2012年1月13日午後8時(日本時間14日午前4時)ごろ、乗客・乗員約4200人を乗せた大型豪華客船「コスタ・コンコルディア」(全長290メートル)が座礁、転覆し、海に飛び込んだ男性ら少なくとも3人が死亡した。
 在イタリア日本大使館によると、乗客の中に日本人43人が含まれていたが、全員の無事が確認された。
 事故は、ローマから北西に離れたチビタベッキア港を出港して約3時間後に発生。
 大きな衝撃音とともに船内の電気が消え、物が床に散らばった。
 夕食の最中だった乗客はパニックに陥ったという。
 乗客らは救命ボートを使ってジリオ島に避難したが、浸水で船は右側に大きく傾き始めたことから、沿岸警備当局が船に残された約50人をヘリコプターで救出した。
 AFP通信によると、少なくとも14人が負傷した。



 Wikipediaにはすでにこの座礁記事が載っているが、この船の仕様に関する説明はない。


 コスタ・コンコルディア (Costa Concordia) は、コスタ・クルーズが運航しているクルーズ客船である。



 コスタ・フォーチュナ級の全長を延ばした拡大改良型でカーニバル・クルーズ・ラインのコンクェスト級(英語版)(cf. カーニバル・コンクェスト)とほぼ同型となるコンコルディア級(英語版)の1番船として、2006年6月30日、イタリアのフィンカンティエリ社のセストリ・ポネンテ(英語版)工場で竣工した。
 船価は5億6,500万ドル。同年7月7日にチヴィタヴェッキアで行われた命名式にて、ファッションモデルで女優のエヴァ・ハーツィゴヴァによって命名され、同月9日より就航した。
 イタリア中部はトスカーナ州の西に広がるティレニア海に浮かぶジリオ島(イーゾラ・デル・ジリオ)のジリオ港沖 500m地点で、2012年1月13日(金曜日)、現地時間で午後8時ごろ、乗客・乗員約4,230名]を乗せたまま、暗礁に乗り上げて座礁し、浸水・転覆した。
14日時点で乗客2名・乗員1名の死亡が確認され、乗客・乗員の行方不明者は約40名となっている。






NHKニュース 2012年1月15日 6時0分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120115/t10015273651000.html

クルーズ船座礁 日本人全員無事確認



 イタリア中部の島で、13日、4200人余りが乗った大型のクルーズ船が座礁して、3人の死亡が確認された事故で、現地の日本大使館によりますと、乗船していた43人の日本人については、全員の無事が確認されたということです。

 イタリア中部のトスカーナ州沖で、13日、大型クルーズ船「コスタ・コンコルディア」が島の近くの浅瀬に乗り上げて、巨大な船体が横倒しになりました。
 クルーズ船には乗客・乗員合わせて4200人余りが乗っていて、現地の海上警備隊が救助に当たりましたが、これまでに3人の死亡が確認されました。
 さらに、所在が確認できていない乗客などがおよそ40人いるという情報もあり、海上警備隊では、船に取り残された人がいないかどうか捜索を続けています。

 ローマの日本大使館によりますと、日本人も、団体客など43人が乗船していましたが、全員の無事が確認されたということで、乗客の多くはすでにローマに移動しているということです。
 船が座礁したとき、船内はちょうど夕食の時間帯で、多くの乗客はホールにいたということで、避難した乗客は、突然、大きな衝撃音が聞こえて、船が激しく動くとともに、停電が起きたと話しています。
 当時、乗客に対する適切な誘導がなく、甲板では乗客たちが大勢、救命ボートに殺到するなど、パニック状態になっていたということです。
 船が座礁した原因は明らかになっていませんが、船会社の社長は、
 「船が大きな岩にぶつかったあと、航行できなくなった」
と話していて、検察当局は船長の身柄を拘束して捜査を進めています。
 「コスタ・コンコルディア」は、1500の客室やさまざまな娯楽施設を備えた大型の豪華客船で、イタリア中部のチビタベッキアを出港し、およそ1週間をかけて地中海を巡ることになっていました。

 事故に遭ったクルーズ船から救助され、ローマ市内のホテルに到着したアメリカ人の女性は、
 「船の上で指示がなく、どこに行けばいいのか分からなかった。
 救助用のボートに乗ろうとしても、満員の状態で、5回目でようやく乗ることができた。
 ボートに乗れていない人もいた」
と、混乱した救助の状況を話していました。
 また、南アフリカの男性は、
 「自分たちの足元にまで水がきていたので、妻と一緒に海に飛び降りて、岸まで泳いだ。
 泳いでいる間は、船が倒れてこないか心配で、できるだけ遠くに行こうと思った。
 妻に声をかけながら泳ぎ、岩場をよじ登った。
 100人くらいは海に飛び込んでいたと思う」
と話していました。

 また、無事に救助された日本人の団体旅行客の多くは、ローマ市内のホテルに滞在しています。
 このうち女性の1人は、
 「日本人の団体客は、みんなで団結していた。
 タイタニック号のようだった」
と涙ながらに話していました。
 また、男性の1人は
 「ぶつかったとき、グラっときて、ガタンという大きな音がした。
 船が傾いて、立っていられなかった。
 スーと滑ってしまう感じだった。
 とにかく怖かった」
と、疲れた様子で話していました。







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