2012年1月3日火曜日

先進国課題:草食系男子は「デフレ・低成長への適応」

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● google画像より



 先進国では人口は減少に転じる。
 同じように肉食系膨張主義は成長期の一過程である。
 それは行き着くところまでいくと反転する。
 草食系安定減少傾向に入っていく。
 デフレであり、低成長である
 それが過剰人口がもたらした様態である。
 単純にして明快な結果に過ぎない。
 あわてることもなく、さわぐこともない現象にすぎない。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/01/03 14:26
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/01/03/2012010301712.html

草食系男子は「デフレ・低成長への適応」

恋愛にも消費にも夢にも消極的、成長社会の肉食系人間から進化
「米国・欧州にも草食系男子が登場するだろう」

 恋愛や消費に消極的で、夢も希薄な若者を指す「草食系」という言葉は、日本では否定的な意味を持つ。
 「草食系男子」とも記されるこの言葉は、現実に安住し、留学も海外勤務も避け、デモもしない日本の青年たちの特徴を表現する新造語だ。
 しかし最近、草食系は「ポスト成長時代に適応した青年モデル」だとする肯定論が持ち上がっている。
 草食系は、デフレ・低成長に入った成熟社会に適合した進化形態であって、米国・欧州など先進国の若者も、いずれは草食系になるという。

 みずほ総合研究所の高田創チーフエコノミストは最近『「草食系」はバランスシート(貸借対照表)調整の「進化型」』というタイトルの論文を発表し、その中で、高度成長期は期待水準が高まり続け、冒険を楽しむ肉食系が主導する世の中だったと分析した。
 高度成長期には、インフレの中で負債を活用する攻撃的な投資(レバレッジ)が盛んに行われた。
 日本も、1970-80年代は、出世や金のためなら困難をいとわない「エコノミック・アニマル」型サラリーマンが主流だった。
 ところが過去20年続いてきた低成長の中で、高度成長期の行動様式に従ってきた肉食系は挫折を繰り返し、最終的に草食系へ進化したという。

 社会学者の古市憲寿は最近、著書『絶望の国の幸福な若者たち』を通じ、日本の若者の70%が現在の生活に満足している など、過去40年に渡る調査の中で最も幸福度が高いと主張した。
 長期不況に適応し、期待水準そのものを低くした草食系の若者が増えたせいだ。

 高田は前掲論文で、米国や欧州の場合、構造的に低成長経済体制になったにもかかわらず、政府が肉食系の有権者を満足させるため、不動産や金融バブルを利用して強引に高度成長を維持することから、結局はバブル崩壊という破局を迎えていると主張する。
 ニューヨークで発生した
 「ウォール街を占拠せよ」デモ
については、肉食系青年の高い期待水準と、これを満足させられない現実とのギャップから発生したと分析した。
 米国が、依然として高度成長期の幻想にとらわれている国民の期待に応えるため、財政赤字の拡大や減税政策などポピュリズム的政策を展開していく「日本化現象(Japanification)」に陥りかねないというわけだ。
 日本化現象とは、政治の無能がもたらす長期不況を意味する。

 朝日新聞は1日付の社説で、米国や欧州の危機は財政によって無理に成長を追い求めた結果だと述べ、
 「地球大での環境や資源の限界を考えても、低成長に適応していくことは好ましい」
と主張した。
 米国や欧州に対し、期待水準を下げた日本から教訓を得よ、と忠告しているわけだ。







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